JR西乗り放題「西なびグリーンパス」は本当にお得?どこで買える?
50歳以上なら誰でも利用できるJR西日本の「西なびグリーンパス」は、山陽新幹線・特急の利用時にお得な新幹線格安チケットです。
以前販売されていた、「おとなびWebパス」の後継の乗り放題チケットとなります。
新幹線、在来線が3日間または5日間乗り放題になります。(グリーン車、普通車指定席8回まで利用可)
「西なびグリーンパス」 の料金は以下の通り。
- 3日間乗り放題
− 30,000円(一名利用)
− 25,000円(2名以上利用) - 5日間乗り放題
− 35,000円(一名利用)
− 30,000円(2名以上利用)
「西なびグリーンパス」はお得ですが、期間限定チケットです。また、1区間を往復するだけの旅行なら他のチケットを利用した方が安い場合もあります。
Web予約・料金バリ得こだま山陽版
予約・料金新幹線+ホテルパック|JTB
ここでは「西なびグリーンパス」を紹介しつつ、他の格安チケットとの料金比較をしていきます。
おとなびWEB早特は本当にお得?
目次
【2021年最新】おとなび「西なびグリーンパス」の概要
50歳以上の方であれば誰でも「西なびグリーンパス」を利用可能です。年会費等は一切ありません。無料です。
登録・予約「おとなび」ガイド
西なびグリーンパスをザックリ説明すると
50歳以上の方を対象に、JR西日本全線(新幹線・特急を含む)と智頭急行全線(特急を含む)、JR西日本宮島フェリーが乗り放題となるきっぷです。
グリーン車指定席または普通車指定席が8回まで利用できます。1名でも2名以上でも利用できます(人数によっておねだんが異なります)。
- 50歳以上のみ利用可能
- JR西日本の新幹線・特急乗り放題
(グリーン車、普通車指定席8回まで利用可) - 3日間30,000円〜
- 期間限定
- JR西日本、JR九州(福岡県・佐賀県内)管内の主な旅行会社で取扱います。
※駅のみどりの窓口、ネット予約「e5489」、電話予約等では発売していません。 - 1ヶ月前~7日前までに購入
- 販売枚数限定
周遊旅行や列車の旅を楽しみたい方に最適です。すでに旅程が決まっていて早めに予約が可能な方にはお得なチケットです。
2021年の販売期間、利用期間
西なびグリーンパスの2021年最新の販売期間、利用期間は以下の通りです。
- 発売期間:2021年7月21日~2022年3月22日
- 利用期間:2021年8月1日~2022年3月31日
西なびグリーンパスの乗り放題区間
上図のエリアが、西なびグリーンパスの乗り放題区間です。
【乗り放題区間】
JR西日本全線(新幹線・特急を含む)と智頭急行全線(特急を含む)、JR西日本宮島フェリーが乗り放題です。※IRいしかわ鉄道線の金沢~津幡間、あいの風とやま鉄道線の富山~高岡間は、JR西日本線へ通過利用する場合に限り運賃・料金を収受することなく利用できます。当該区間以外の区間を乗車した場合(当該区間内の両端の2駅を除く駅で下車した場合、当該区間を越えてIRいしかわ鉄道線またはあいの風とやま鉄道線に乗車した場合など)は、別に全乗車区間の運賃・料金が必要となります。
新幹線は、新大阪ー博多間が乗り放題。京都駅は乗降できませんので在来線を利用します。北陸方面もJR西日本の管轄なので、金沢などへの旅行にも使えます。
料金はこちらです。
- 3日間乗り放題
− 30,000円(一名利用)
− 25,000円(2名以上利用) - 5日間乗り放題
− 35,000円(一名利用)
− 30,000円(2名以上利用)
西なびグリーンパスの詳細は以下を確認してください。
詳細はこちら西なびグリーンパス
西なびグリーンパスはどこで買える?予約・購入方法・注意点
西なびグリーンパスの購入方法は限定されています。
みどりの窓口、e5489、電話では購入できない!
JR西日本、JR九州(福岡県・佐賀県内)管内の主な旅行会社で販売してます。
駅のみどりの窓口、ネット予約「e5489」、電話予約等では発売していません。しかも、7日前までです。旅行直前に駅にいって買おうと思っても買えませんので要注意です!
購入の際は、50歳以上であることを証明できる公的証明書(運転免許証等)を提示する必要があります(複数名での利用の場合は、利用者全員分の公的証明書を提示。)
座席指定の注意点
西なびグリーンパスは、非常にお得なきっぷですが、座席指定に関してはルールがやや複雑です。
旅行会社で購入した際に、「指定席交付記録券」を渡されます。これを使って、JR西日本管内と福岡県・佐賀県内の主な旅行会社およびJR西日本の主な駅のみどりの窓口で座席指定できます。みどりの券売機では指定席交付はできません。
座席指定の変更については、使用開始前(最初の指定列車の出発時刻前)であれば、回数に制限なく、きっぷを購入した旅行会社店舗で変更できます。しかし、きっぷの使用開始後は、指定列車の変更はできません。
事前に予約を万全にして旅行したいところですが、そうすると旅の途中で指定席券の変更ができなくなるわけです。きっぷ受け取り後または使用開始後でも、未指定分に関しては追加予約が可能なので、出発後に予定変更を想定している場合は、予約回数を残しておく方がよさそうです。
西なびグリーンパスの注意点
西なびグリーンパスはお得な乗り放題チケットですが、注意点もあります。以下に気をつけて下さい。
- 7日前までの購入
- みどりの窓口等では買えない
- 指定席は指定回数8回まで
- 払い戻しの場合は手数料がかかる
- サンライズ出雲・瀬戸は利用できない
- 京都、米原駅乗降は別途料金
西なびグリーンパスと他の新幹線チケットとの料金比較
「西なびグリーンパス」と他の新幹線チケットとの料金比較もまとめておきます。
1区間の往復なら「西なびグリーンパス」のメリットは少ない
「西なびグリーンパス」は乗り放題チケットなので、特定の区間を往復するだけならあまりメリットはありません。
例えば、大阪ー広島や大阪ー博多を1往復するだけの旅行なら、他の格安チケットや「新幹線+宿泊」パックを利用した方がはるかに格安です。(詳しい料金比較は後述)
一方、2地点以上の観光、周遊旅行、列車を楽しむ旅などには「西なびグリーンパス」は最適です。
新大阪ー広島の料金比較
新大阪-広島(片道・指定席)の料金(乗車券+特急券)です。
広島ー新大阪 | 料金 |
---|---|
のぞみ・みずほ | 10,950円 |
のぞみ・みずほ (スマートEX) |
10,750円 |
EX予約・e特急券・eきっぷ (のぞみ・みずほ) |
10,570円 |
さくら・ひかり・こだま | 10,420円 |
さくら・ひかり・こだま (スマートEX) |
10,220円 |
EX予約・e特急券・eきっぷ (さくら・ひかり・こだま) |
10,040円 |
自由席 | 9,890円 |
※販売終了 |
|
8,300円 | |
8,100円 |
(2024年10月現在の料金)
ご覧の通り、日本旅行の新幹線格安チケット「バリ得こだま」が7,000円、往復で14,000円です。「西なびグリーンパス」は30,000円〜なので「バリ得こだま」を利用する方が安いです。
Web予約・料金【期間限定!激安】バリ得こだま広島・岡山
また、宿泊付きの新幹線往復旅行なら「新幹線パック」を利用した方がより格安です。新大阪ー広島なら新幹線チケット+ホテルが付いて12,800円〜です。
\新幹線パックの予約・料金チェックはこちら/
予約・料金広島から大阪・
大阪から広島
新大阪ー博多の料金比較
次に、新大阪-博多(片道・指定席)の料金(乗車券+特急券)です。
新大阪ー博多 | 料金 |
---|---|
のぞみ・みずほ | 16,020円 |
のぞみ・みずほ (スマートEX) |
15,820円 |
EX予約、eきっぷ、e特急券 (のぞみ・みずほ) |
15,640円 |
さくら・ひかり・こだま | 15,280円 |
さくら・ひかり・こだま (スマートEX) |
15,080円 |
EX予約、eきっぷ、e特急券 (さくら・ひかり・こだま) |
14,900円 |
自由席 | 14,750円 |
回数券(金券ショップ) ※販売終了 |
|
EX早特7(平日) | 13,140円 |
スーパー早特きっぷ | 13,100円 |
EX早特7(土休日) | 12,770円 |
11,400円 | |
11,300円 |
(2024年10月現在の料金)
ご覧の通り、こちらも「バリ得こだま」が8,400円で最安、往復で16,800円。「西なびグリーンパス」は30,000円〜なので「バリ得こだま」を利用する方が安いです。新大阪ー小倉間も同様です。
予約・料金バリ得こだま
また、新大阪ー博多の「新幹線パック」は17,000円〜ですので、料金を優先するならこちらも検討したほうがよいです。
\新幹線パックの予約・料金チェックはこちら/
予約・料金大阪から福岡・
福岡から大阪
「西なびグリーンパス」をおすすめしないケース
西なびグリーンパスがおすすめでないケースもあります。
四国への旅行
例えば、新大阪ー高松、新大阪ー松山といった四国各地への区間は、「西なびグリーンパス」が設定されていませんので、他の格安チケット利用した方がいいです。
【片道4,900円/往復9,260円~】大阪⇔高松の新幹線を格安にする方法
【片道7,600円/往復12,550円~】大阪⇔松山の新幹線を格安にする方法
九州も小倉・博多以外は西なびグリーンパスから乗り継ぎが必要です。
50歳以下と同伴の場合
「西なびグリーンパス」は、旅行する人全てが50歳以上の場合に利用するのがいいでしょう。
それ以外の場合、例えば、20代、30代の子供と一緒に旅行するならば、「西なびグリーンパス」ではなく始めから「バリ得こだま」などの他の格安チケットを利用した方が、予約を別々にとる面倒さや、隣同士の座席の確保といった点でメリットがあります。
また料金面でも、子供が通常料金ならトータルの旅行料金で損してしまう場合があります。
7日前以降の予約
「西なびグリーンパス」は、7日前までの予約が必須です。直前まで日程が立てられない人は、他の格安チケットを探すしかありません。
旅行会社の格安チケットは、3日前までWeb予約可能なところもあります。
宿泊ありの場合
上でも少し触れましたが、宿泊ありの旅行の場合は「西なびグリーンパス」で新幹線チケット単体を利用するより、「新幹線+ホテル」パックを利用した方がトータルの料金が安くなる可能性が高いです。
以降で詳しく解説しています。
西なびグリーンパスより安い!宿泊予定なら「新幹線+ホテル」パックが超お得!
宿泊ありの旅程なら、「西なびグリーンパス」は賢い選択肢ではないです。
いくら「西なびグリーンパス」が格安とはいえ、パック料金にはかないません。「おとなび」会員専用の新幹線パックもありますので、ぜひそちらを検討してください。
新幹線パックの特徴は以下の通りです。
- 「新幹線往復+ホテル宿泊」セットで格安
- 前日まで予約可(平日は出発6時間前まで)
- 早割(21日前)がお得
- 2人以上がおすすめ
- 格安〜高級までホテルのグレードを選べる
往復の新幹線チケット料金だけでも圧倒的に格安なのに、それに宿泊まで付いてくるのが新幹線パックの最大の特徴です。
新大阪-博多間なら新幹線往復+ホテルで17,000円~で予約できます。
\新幹線パックの予約・料金チェックはこちら/
予約・料金大阪から福岡・
福岡から大阪
広島ー大阪なら12,800円〜。
\新幹線パックの予約・料金チェックはこちら/
予約・料金広島から大阪・
大阪から広島
その他の区間も格安料金で旅行できます。
予約・料金新幹線+宿泊セット(新幹線パック)