「EXこだまファミリー早特3」はお得？料金を徹底比較（予約・購入・使い方・デメリット）

※「EXこだまファミリー早特」は「EXこだまファミリー早特3」に名称が変わりました。料金や利用条件等に変更はありません。

東海道新幹線の格安チケットの代表として「EXこだまファミリー早特」があります。

名称の通り、こだま限定ですが格安で指定席に座れるので人気の高い格安チケットです。ただし、2名以上の利用に限ります。

代表的な区間の料金は下記の通り。

• 東京・品川 ー 新大阪：10,080円
• 東京・品川 ー 京都　：9,980円
• 東京・品川 ー 名古屋：8,050円
• 　　新大阪 ー 名古屋：4,280円
• 　　新横浜 ー 新大阪：9,980円

EXこだまファミリー早特は、回数券やEX予約などと比べても、はるかに格安です。こだまの格安チケットとして有名な「ぷらっとこだま」よりも安いです。（詳細後述）

しかし、EXこだまファミリー早特が必ずしも最安とは限りません。ケースによってはより格安な方法もあります。

1人だとEXこだまファミリー早特は利用できませんし、日帰りの場合は「のぞみ」も利用できる「日帰り1day新幹線」がおすすめです。

Web予約・料金日帰り1DAY新幹線｜JTB

宿泊ありの旅程なら「新幹線パック」がより格安でコスパが良いので、こちらがおすすめです。

予約・料金新幹線+ホテルパック｜JTB

 

以降で詳しく解説していきます。

ここではまず、以下の３つのケースに分けて、EXこだまファミリー早特と他の格安新幹線チケットの料金を比較します。

以下の３つのケース別に、EXこだまファミリー早特とその他の格安チケットを比較してみます。

1. 片道の場合
2. 往復（宿泊あり）の場合
3. 往復（日帰り）の場合

より安い方法を紹介し、その後でEXこだまファミリー早特の概要、メリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。

 

 

①【片道の場合】EXこだまファミリー早特と他の格安チケットの料金比較

まずは、片道（新幹線のみ）の場合です。東京ー新大阪を例にして、料金をみてみましょう。

（東京ー大阪）片道の新幹線料金比較

※2024年4月現在の料金

東京・品川ー新大阪	料金
のぞみ	14,720円
のぞみ（スマートEX）	14,520円
ひかり・こだま	14,400円
e特急券（指定席）	14,230円
EX予約（指定席）	14,230円
ひかり・こだま （スマートEX）	14,200円
回数券 ※販売終了	13,940円
自由席	13,870円
自由席（スマートEX）	13,870円
EX早特21ワイド	12,370円
EX早特28ワイド	12,240円
ぷらっとこだま	11,210円

※年齢制限、人数制限、季節限定のきっぷは除外

EXこだまファミリー早特は10,080円なので、片道など新幹線チケット単体を利用する場合は、EXこだまファミリー早特は最安です。

繰り返しますが、二人以上の利用に限ります。一人利用なら「ぷらっとこだま」です。

Web予約・料金ぷらっとこだま

「EXこだまファミリー早特」を利用するためには会員登録が必要で、3日前までの予約になります。

「ぷらっとこだま」と「EXこだまファミリー早特」の料金比較

東海道新幹線の主要な区間の料金は、下記の通りです。

	ぷらっとこだま	EXこだま ファミリー早特
東京ー名古屋	¥8,800	¥8,050
東京ー京都	¥10,900	¥9,980
東京ー新大阪	¥11,100	¥10,080
新大阪ー名古屋	¥5,000	¥4,200
新大阪ー新横浜	¥11,000	¥9,980

もし、EXこだまファミリー早特の利用条件を満たせるなら、こちらを利用する方がお得ですね。

 

 

②【宿泊往復の場合】EXこだまファミリー早特と他の格安チケットの料金比較

では次に、東海道新幹線を利用して、宿泊ありで往復する場合を見てみましょう。

この場合、EXこだまファミリー早特を利用するメリットはほとんどないです。もっとも格安な選択肢は「新幹線パック」です。これをまず検討してください。

料金が安く、こだまだけでなくのぞみにも乗車できます。

新幹線パックとの料金比較

新幹線パックとは、新幹線とホテルの料金がセットになった旅行商品のことです。

予約・料金新幹線＋宿泊セット（新幹線パック）

東京ー大阪の場合、料金は以下の通りです。

	EXこだま ファミリー早特	新幹線パック
片道	¥10,080	ー
往復	¥20,160	ー
往復＋宿	¥26,160	¥25,800〜

EXこだまファミリー早特は、片道10,080円、往復20,160円。宿を別に（6,000円）とったとして合計は26,160円となります。

一方、新幹線パックは25,800円〜。料金は時期によって変動しますが、概ね25,000円〜30,000円となります。

東京ー大阪に限らずどの区間でも、新幹線パックは同様に格安です。多くのケースにおいて、EXこだまファミリー早特より（もしくは、上述のぷらっとこだまより）安くなります。まずはこちらをチェックしてみて下さい。

＼新幹線パックの予約・料金チェックはこちら／
予約・料金大阪から東京・東京から大阪

 

 

③【日帰り往復の場合】EXこだまファミリー早特と他の格安チケットの料金比較

今度は、新幹線で日帰り往復をする場合の料金を見てみましょう。（ちなみに、東京ー新大阪間は往復割引はききません。）

この場合も、EXこだまファミリー早特はあまりいい選択肢ではありません。

のぞみにも乗車できて、より料金が安い方法があります。

大阪・京都・名古屋からの東京・横浜の日帰り往復なら「トーキョーブックマーク」

※現在トーキョーブックマークは販売停止しています。下記のJTB「日帰り1day新幹線」をご利用ください。

日帰り往復の場合は、トーキョーブックマックをまず検討して下さい。（ただし、関西・中部発に限ります）

Web予約・料金トーキョーブックマーク日帰りプラン

トーキョーブックマークのメリットは以下の３つ。

1. 大阪・京都・名古屋から東京への新幹線往復が格安
2. のぞみに乗車できる
3. 特典付き（お土産クーポン1,000円分や地下鉄1日券など）

トーキョーブックマークとEXこだまファミリー早特の料金比較

トーキョーブックマークとEXこだまファミリー早特の往復料金の比較が、以下の通りです。

	EXこだま ファミリー早特	トーキョー ブックマック
新大阪ー東京	¥20,1600	¥18,800
京都ー東京	¥19,960	¥17,800
名古屋ー東京	¥16,100	¥15,600
新大阪ー新横浜	¥19,960	¥17,800
京都ー新横浜	¥19,960	¥16,800

ご覧の通り、どの区間でも、EXこだまファミリー早特よりトーキョーブックマックの方が安いです。

トーキョーブックマックは乗車便が限られているのがデメリットですが、お土産クーポンや地下鉄乗り放題などの特典もついてきます。東京観光の場合はぜひ利用してみて下さい。

Web予約・料金トーキョーブックマーク日帰りプラン

日帰り往復ならJTB「日帰り1DAY」がお得！

首都圏（東京・横浜）ー大阪・京都・名古屋など主要都市間の日帰りの場合は、JTB日帰り1DAYを利用しましょう。

Web予約・料金日帰り1DAY新幹線｜JTB

JTB日帰り1DAYのメリットは以下の３つ。

1. 東京・大阪・京都・名古屋など主要都市間の新幹線往復が格安
2. のぞみに乗車できる
3. 特典付き（キヨスククーポン1,000円分など）

JTB日帰り1DAYとEXこだまファミリー早特の料金比較

JTB日帰り1DAYとEXこだまファミリー早特の料金を比較した場合、以下の通りです。

	EXこだま ファミリー早特	JTB 日帰り1DAY
東京ー新大阪	¥20,160	¥21,400〜
東京ー京都	¥19,960	¥20,400〜
東京ー名古屋	¥16,100	¥16,800〜
新横浜ー新大阪	¥19,960	¥20,800〜
新横浜ー京都	¥19,960	¥19,800
新横浜ー名古屋	¥15,880	¥16,200

ご覧の通り、料金は同等で、EXこだまファミリー早特よりJTB日帰り1DAYの方が安い区間もあります。

JTB日帰り1DAYの方は特典が付いてくるので、実質トータルの料金はこちらの方がお得になるケースが多いです。

JTB日帰り1DAYは乗車便が限られているのがデメリットですが、東京から大阪・京都・名古屋観光の場合は便利なのでぜひ利用してみて下さい。

Web予約・料金日帰り1DAY新幹線｜JTB

 

EXこだまファミリー早特の料金一覧（東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪）

EXこだまファミリー早特が利用できるのは、東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪の6駅。

残りの東海道新幹線駅、小田原・三島・新富士・静岡・掛川・浜松・豊橋・三河安城・岐阜羽島・米原の10駅の乗降では利用できません。

各駅からのEXこだまファミリー早特の料金は以下の通りです。

東京・品川からの料金

	乗車駅：東京・品川
名古屋	¥8,050
京都	¥9,980
新大阪	¥10,080

新横浜からの料金

	乗車駅：新横浜
名古屋	¥7,940
京都	¥9,880
新大阪	¥9,880

名古屋からの料金

	乗車駅：名古屋
東京・品川	¥9,980
新横浜	¥7,940
京都	¥4,180
新大阪	¥4,280

京都からの料金

	乗車駅：京都
東京・品川	¥8,500
新横浜	¥9,880
名古屋	¥4,180

新大阪からの料金

	乗車駅：新大阪
東京・品川	¥10,080
新横浜	¥9,880
名古屋	¥4,280

 

 

EXこだまファミリー早特のメリット

EXこだまファミリー早特のメリットは以下の通り。

• こだま指定席／グリーン車が格安
• 予約後に他の商品に手数料無料で変更できる

グリーン車も格安！

EXこだまファミリー早特の最大のメリットはやはり料金です。

上述の通り、一人で片道利用する場合はぷらっとこだまが最安です。東京ー新大阪なら通常のきっぷより3,000円以上割安です。

また同様に、グリーン車も安いです。通常料金との比較は以下の通り。

	EXこだま ファミリー早特	グリーン車
東京ー名古屋	¥9,070	¥14,750
東京ー京都	¥11,000	¥18,720
東京ー新大阪	¥11,100	¥19,270

予約後に他の商品に手数料無料で変更できる

格安チケットは一度予約した指定席は変更ができないことが多いのですが、EXこだまファミリー早特は変更が可能です。

きっぷの受取前で、予約変更時点で3日以上先となる乗車日の列車に変更する場合、この商品の設定条件を満たし、かつ座席があれば「EXこだまファミリー早特」として変更が可能です。

 

 

EXこだまファミリー早特のデメリット

料金が安い代わりにデメリットもあります。

• 会員限定でネットから3日前までに要予約
• ひかりに乗車できない（時間がかかる）
• 一人で利用できない
• 主要駅しか設定がない
• 繁忙時期（GW、お盆、年末年始）は利用できない
• JR窓口等では購入できない
• 満席なら購入不可
• 学割、乗り継ぎ割引などとは併用できない

ネット会員限定＋3日前までに予約

EXこだまファミリー早特は、EX予約かスマートEX会員でないと利用できません。

また、3日前に予約する必要があります。

前日、二日前で直前に迫っているなら、「ぷらっとこだま」がいいでしょう。

Web予約・料金ぷらっとこだま

時間がかかる、ひかりに乗車できない

こだま乗車限定なので仕方ありませんが時間はかかります。東京ー大阪で約4時間です。

のぞみなら2時間半弱ですから、EXこだまファミリー早特はやはり時間は犠牲にしなくてはいけません。

また、通常のきっぷや他の格安チケットなら、ひかりもこだまも同料金で利用可能なのですが、EXこだまファミリー早特はひかりにも乗れません。

ただし、名古屋～京都・新大阪の区間だけは「ひかり」491号、495号が利用できます。

主要駅しか設定がない

こだまは東海道新幹線全駅に停車するわけですが、EXこだまファミリー早特が利用できる駅は限られています。

利用可能な駅と、利用できない駅は以下の通り。

• 利用できる駅：東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪
• 利用できない駅：小田原・三島・新富士・静岡・掛川・浜松・豊橋・三河安城・岐阜羽島・米原

一人で利用できない

これは結構痛いデメリットです。

同じこだま格安チケットのぷらっとこだまや、上述した日本旅行のトーキョーブックマークやJTBの日帰り1DAYなどは一人でも利用できます。

つまり、一人で帰省や、出張などのケースには使えません。これがネックでEXこだまファミリー早特を利用したくてもできない人は結構多いでしょう。

Web予約・料金ぷらっとこだま

Web予約・料金日帰り1DAY新幹線｜JTB

JR窓口等では購入できない

EXこだまファミリー早特は、JRの窓口で予約＆購入できません。

これよく誤解している人が多いのです。

満席なら購入不可

当然ですが、席に限りはあります。

特に、GW、お盆、年末年始はこだまといえど満席になります。席が空いていなければ、EXこだまファミリー早特も指定席を確保できませんので購入できません。

学割、乗り継ぎ割引などとは併用できない

EXこだまファミリー早特を使ってしまうと学割、乗り継ぎ割引などは利用できません。

学生の方や、在来線の特急に乗り継ぐ人は、EXこだまファミリー早特を使わないほうが安いケースも出てくるかもしれません。よく調べてください。

 

 

EXこだまファミリー早特の注意点

EXこだまファミリー早特を利用する場合は、以下の点に注意してください。

• 当日購入は不可
• 乗り遅れると完全に無効
• GW、お盆、年末年始の利用ができない

当日購入は不可

EXこだまファミリー早特は、当日購入はできません。

予約＆購入は3日前までです。

乗り遅れると完全無効

通常の指定席券の場合、乗り遅れても後続の列車の自由席に乗れます。

EXこだまファミリー早特はその扱いがありません。完全無効になります。

乗り遅れそうになったら、発車時刻前に変更してください。

GW、お盆、年末年始の利用ができない

EXこだまファミリー早特は、繁忙時期（GW、お盆、年末年始）には設定除外日があります。

• スマートEXからの予約の場合：
  2019年度は、4月27日（土）～5月6日（月）、8月10日（土）～8月19日（月）、12月28日（土）～1月6日（月）は利用できません。
• EX予約からの予約の場合：
  2019年度は、4月27日（土）・4月28日（日）・5月5日（日）・5月6日（月）、8月10日（土）～8月12日（月）、12月28日（土）～12月31日（火）、1月3日（金）～1月5日（日）はご利用いただけません。

 

 

EXこだまファミリー早特の予約、購入、使い方

EXこだまファミリー早特の予約・購入と使い方を簡単にまとめました。

EXアプリをスマホにインストールしておくと便利です。

予約、購入方法

EXこだまファミリー早特の予約方法は2通りあります。

1. 「スマートEX」から予約・購入
2. 「EX予約」から予約・購入

「スマートEX」は無料、「EX予約」は年会費1,100円の有料会員制です。

少なくとも「スマートEX」は会員登録しておくと便利です。お得な新幹線きっぷがスグにチェックできます。スマホアプリの「EXアプリ」もあるので、会員になったらインストールしておきましょう。

EXこだまファミリー早特の利用条件は下記2点でした。再度確認しておきます。

1. 二人以上
2. 3日前までの予約

条件を満たせば、自動的に「EXこだまファミリー早特」の選択肢が表示されます。

使い方

EXこだまファミリー早特の使い方は何も難しくはありません。

1. 駅の券売機できっぷに引き換える
2. 引き換えたきっぷを改札に通します

以上です。

駅の券売機でのきっぷの受取には、予約した際のクレジットカード（EX予約の場合はEX-ICカードでもOK）とスマートEXログイン時のパスワード（4～8桁の英数記号）が必要です。

本来、スマートEX／EX予約は発券なしにそのまま改札に直行できるサービスなのですが、EXこだまファミリー早特は２名以上の利用となるため、二人分のきっぷをいったん券売機で受け取る必要があります。

 

 

EXこだまファミリー早特、台風で運休・遅延のときはどうなる？

台風で乗車予定の新幹線が運休・遅延したらどうなるでしょう？

公式サイトの記載は以下の通りです。

台風の接近または上陸の影響により、きっぷの変更や払戻など、特別な取扱いを行う場合は、スマートEXのメニュー画面などで「ご旅行を中止または変更される場合のお取扱い」を掲出して、お知らせいたします。

まずは、スマートEX／EX予約にログインしましょう。

遅延、運休時の取り扱いは「よくある質問」に掲載されているので、確認して下さい。

列車が遅れているので、旅行を中止する場合は自分で払戻をするようにとのことだが、どうすればいいですか？

列車の大幅な遅れや運休が発生した時などに旅行を見合わせる場合、会員様操作により無手数料で払戻が可能となることがあります。

会員様操作により無手数料で払戻ができる場合は、対象となる区間や取扱い等の詳細について、スマートEX／EX予約へのログイン後、メニュー画面上部に「ご旅行を中止される場合のお取扱い」を掲出してご案内します。対象区間を含む予約をご利用にならない場合は、会員様操作により、「スマートEX／EX予約」にログインのうえ、「予約確認／変更／払戻」画面から払戻操作をお願いいたします。
なお、きっぷ受取済の場合は、乗車日から1年以内に、JR東海またはJR西日本の主な駅窓口にて、払戻手続きを行ってください。

列車が遅れているので、旅行を中止したいが予約の列車がすでに発車してしまっている。どうすればいいですか？

スマートEX／EX予約へのログイン後、メニュー画面上部に「ご旅行を中止される場合のお取扱い」が掲出されている間は、列車発車時刻後の予約についても無手数料で予約の払戻が可能です。会員様操作により、スマートEX／EX予約にログインのうえ、「予約確認／変更／払戻」画面から払戻操作をお願いいたします。
なお、きっぷ受取済の場合は、乗車日から1年以内に、JR東海またはJR西日本の主な駅窓口にて、払戻手続きを行ってください。